職人気質の工場

こんにちは山田です。

私の勤めている会社は地方の工場で、従業員数は約200名の中小企業です。

私は10年ほど前にこの会社に転職しました。

それまでは接客業や飲食業そして営業と、コミュニケーションの必要な仕事をしてきました。

40歳にして手に職を付けたいと思い今の会社(工場)に転職しました。

私は工場で働いたことが無かったので、

工場で働く人は職人気質で、こだわりが強く

この人にしか作れないとか、熟練の技術が、とかあって

その技術を手に入れれば食いっぱぐれが無くなる。

と、勝手な妄想を膨らませていました。

運良く就職できて現場に配属されると、10人位の係でした。

そして、私の妄想した通り係員同士のコミュニケーションが少なく

誰とも会話しないで1日過ごすこともありました。

馴れるまでは、上司や先輩社員教えてもらう必要がありましたが

ある程度一人でできるようになれば、

自分のペースで仕事ができるので快適でした。

これが職人の仕事かとワクワクしました。

そんな職場で10年経ち、私はその職場で管理職になりました。

そして、思い知らされました。

職人気質と言っていましたが、

見て覚えるや他人の仕事を盗んで覚えると言うのは、

昔なら良かったかもしれませんが、

悪く言うと放ったらかしで、教育するという環境、システムが無いと言うことでした。

自分で腕を磨ける人や、考えれる人は勝手に技術力が付きますが、

できない人は放ったらかしで出来ないまま勤続年数と年齢だけが増えていきます。

私の部下にも、私より年上で仕事が出来ないのに給料は高い

そんな人が何人もいるのです。

会社にとっても、私の部署でもお荷物で

いつもその人たちのフォローに時間が取られています。

職人と言って誤魔化していただけで、今の精度の高い仕事は

誤魔化しが効きません。

最近では職人と聞いただけで、また職人と言って誤魔化しているんだと

ゾッとしています。

今はその人の力量に応じた仕事の割り振りを行なっています。

50歳を過ぎた部下の教育は半分諦めましたが

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